(公財)介護労働安定センター「平成29年度介護労働実態調査」 のデータを厚生労働省が公開しています。離職時には「職場の人間関係に問題があったため」や「法人や施設・事業所の理念や運営のあり方に不満があったため」などがきっかけとなっているという結果になっています。
介護の仕事をやめた理由
介護の仕事でよくある人間関係が悪くなるトラブルの原因7つを紹介します。
介護の仕事でよくある人間関係トラブル 7つの原因
特定の職員へのえこひいき・不公平・特別扱い
介護の仕事はチームで提供するので管理者がいてその下にリーダーがいるというような階層になっていることが多いです。管理者やリーダーが職員のことを公平に評価するのではなく、特定の職員への特別扱いなどが目立つ状態で他の職員がやる気がなくなってしまうというようなトラブルをよく聞きます。
派閥・仲良しグループができている
特定の職員への特別扱いについて紹介しましたが、同じように介護の仕事では、チームで仕事をすることが多いことや、シフト制でみんなで助け合わなくてはいけないということが多いので「自分にとって都合が良い人」「気が合う人」「同じような考えを持ってる人」が派閥やグループを作ってしまうということがあります。職場でみんなで平等な状態で話し合うを行うわけではなく、グループ LINE を作って裏で色々決めていたり、陰口を言われていたりすると職場の雰囲気はとても悪くなります。
体育会系、お局・裏ボス・先輩が理不尽
介護保険ができてから20年以上が経ち、働く職員の中にも先輩後輩の上下関係や、昔から職場を仕切ってきたり、幅を利かせてきたお局がいたりすることがあります。特に勤続年数が長い先輩職員の意見が強すぎて、新しいことに取り組めなかったり昔からの考えをそのまま押し付けられたりするということでモチベーションが低下したり仕事に行きたくなくなったりするというようなトラブルの原因になります。
雇用条件・業務内容が人により違うが公表されず相互理解ができない
介護の職場には昔から働いているおばさんもいますし、パートタイムだけの方、入浴介助だけの業務で入っているなど、働き方も様々なパターンがあります。どんな雇用契約・どんな条件で働くことで入社しているのかについて、管理者だけしか知らないという場合など、現場の職員からすると「なんで〇〇さんは入浴だけしかやらないの?」「〇〇さんは送迎の運転しなくてずるい」など、前提条件がはっきりとわからないことにより、トラブルになることもあります。
不倫や男女関係
大規模な介護施設などでたまに聞く話ですが、職員間での不倫や職場内交際などがあり、それが職場内にも悪影響を与えて雰囲気を悪くしてしまっていることがあります。特に厄介なのは、職場の管理職と現場スタッフの不倫や大人の関係などで、職場には全く影響を与えず勝手にお付き合いしているだけであれば良いのですが、特別な関係であることをにより不公平が生じたり、交際がうまくいかずに別れたときなどにシフトをずらしてほしいなど、プライベートが職場にも入り込んできてみんなに迷惑をかけるような状態になってしまうこともあります。
利用者への特別扱い、チームで決めたケアでなく、自分だけ特別なケアをする
こちらは介護の仕事特有のことですが、介護サービスを提供する時にはケアプランや手順書などでどの職員が介助に入っても同じような内容になるようにあらかじめ定めておきます。しかし、利用者からよく思われたいという気持ちや、他のスタッフよりも自分が優れているという承認欲求から、通常提供する方法ではない特別な対応を利用者に対してしてしまう人もいます。利用者からは「〇〇さんの対応は素晴らしい!」「〇〇さんが良い!」「〇〇さんはこんなことしてくれたのにあなたは不親切ね。」など、結果的に利用者からの良い評価を自分だけで独占し、他の職員がダメな職員であるかのように利用者に思われてしまいチームの秩序を乱します。
リーダーや管理者が仕事内容をマニュアル化せず、新人とベテランで情報格差がある
介護の仕事は利用者ごとに提供するものもあれば何時から何時の間に何をしなければならないなどという決まった業務もあります。利用者ごとに提供するサービスもある程度計画を立ててマニュアルができますし、何時にどんな業務があるかなども書き出しておきマニュアル化することができます。新人職員が入った場合にもこのようにやることが明確になっていればその通りにできますが、「自分で覚えろ」という態度で明文化しない職場はトラブルや離職が多い傾向があるように思います。やることが明確になっていないし、聞いても教えてもらえなかったり、毎回指導内容が違っているのに、「〇〇さんは仕事ができない」などと言われるのはきついですよね。
介護の仕事の人間関係には改善できるものとできないものがある
この記事では人間関係が悪くなるトラブルの原因について紹介してきましたがいかがでしたか?
どんなに風通しが良い職場だとしても、価値観や前提知識、置かれている状況などが違う人間が集まってチームでケアを行うので人間関係のトラブルが全くないということは難しいと思います。
介護の職場での人間関係トラブルの原因として、例えばマニュアルがないことにより人により仕事の差が出てしまうことや、グループLINEなどでこっそり何かを決めたりすることがないようにするなどは、管理者などとしっかりと相談して進めていくことでトラブルの原因を取り除くことができるかもしれません。
一方で上下関係や職場でのいじめなどその職場の組織に完全に根付いてしまっているものについては、自分で職場の空気や仕組みを変えようと努力するよりも転職をしてしまった方が良い場合もあります。法人としての人材の取り扱い方は様々で、働いてる人の良い意見をしっかりと採用してより良い職場環境を整えるために努力してくれる風土の職場もありますし、その反対で悪い状態でもとりあえず現場が回っていればそれで良いという考えの法人もあります。
割り切って働くのであれば後者でもいいかもしれませんが、気持ちよく仕事をしたいと考えている場合で自分でその組織を変えると言うことが難しそうならば、他の職場を探してみましょう。転職サイトに登録して、情報収集することにより、自分は今の職場にいた方がいいのか、他の職場に移った方がいいのかの整理ができると思います。
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