訪問介護のサービス提供責任者ってどんな仕事?
仕事内容、働き方、給料、資格、1日の流れ、仕事の口コミなどを徹底解説します!

サービス提供責任者の仕事のポイント早見表

サービス提供責任者(通称、サ責)の仕事のポイントをまとめました!

人間 ヘルパー、ケアマネ、ご家族・ご利用者、経営者などいろいろな関係者との連絡・調整が必要
休み 担当制でルートを組んで予定をこなすが、欠勤などで穴ができた時の調整係りになることも
夜勤 事業所によっては早朝・夜間対応していることもあり
残業 月末に提供実績の集計と請求業務、記録やケアマネへの報告などの事務仕事が終わらず残業になることあり
経験 ケアマネとの調整やヘルパーへの指導など、介護経験と介護保険の知識などが必要
給料 平均年収380万、月収で23万円くらい
資格 介護職員実務者研修、介護福祉士資格等が必要
事務 訪問介護記録を残さないとならない、定期的にケアマネジャー向けの状況報告などを作っている事業所もある
送迎 ご利用者を載せる送迎はないが、各利用者宅への交通手段は各自
レク 利用者宅での業務なので、レクを求められることは原則ない

(地域や事業所によって条件や業務内容に違いがありますのであらかじめご了承ください)

サービス提供責任者に必要な資格

介護職員実務者研修、介護福祉士

2018年からは「3年以上の実務経験を積んだ介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)」という条件ではサービス提供責任者としての資格要件は認められなくなりました。

訪問介護とは

サービス提供責任者が働く訪問介護事業所は、ご利用者が自宅・住宅で自立した日常生活が出来るよう、利用者宅を訪問して、身体介護や家事などの生活援助を行うサービスを提供する事業所です。介護保険の指定を受けている事業所は要介護者の自宅等で訪問介護を提供し、障害福祉サービスの指定を受けている事業所は障害者の自宅等で介護等を行い居宅介護(ホームヘルプ)や同行援助などを行います。

サービス提供責任者の業務内容とは

サービス提供責任者はサ責とも呼ばれ、ケアマネなどとご利用者の情報共有を行ったり、介護サービスの計画を立てる役割を持っています。訪問介護のヘルパーは、サービス提供責任者を中心に作成した訪問介護計画・手順書に沿ってご利用者のお家で「身体介護」「生活援助」「通院などにおける車両の乗降や受付の介助」を行います。介護保険と障害福祉の訪問介護があり、事業所が介護保険・障害の両方の指定を受けている場合には、要介護認定を受けた高齢者などだけでなく、障害のある方も対象となります。

サービス提供責任者は身体介護・生活援助の計画を立て、連携する

サービス提供責任者は、ご利用者に提供する訪問介護の計画を立てます。その際には、訪問介護が必要な理由や目的、身体介護と生活援助でどれくらいの時間がかかるかなどをケアマネジャーやご利用者と調整を行い、サービス担当者会議・居宅サービス計画で決めていきます。訪問介護員がスムーズに計画的に訪問介護できるように、サービス提供責任者は事務手続きやほかの事業所との調整などを行うのでパソコンでの仕事や、ほかの事業所との連携の電話なども多くなります。

訪問介護員・ヘルパーの行う身体介護

訪問介護で行う「身体介護」は、ご利用者の身体に直接触れて行う介助で、以下のようなサービスです。

・就寝や起床における介助
・排せつの介助
・食事の介助
・入浴、清拭の介助
・着替えの介助
・移動の介助
・自立生活支援のための見守り
・特別な配慮が必要な調理(流動食・糖尿病食・腎臓病食など)
・たんの吸引、経管栄養などの医療的ケア(研修が必要)
・服薬の介助

訪問介護員・ヘルパーの行う生活援助

訪問介護で行う「生活援助」には以下のようなサービスが含まれます。

・掃除
・洗濯
・一般的な食事の調理や片付け
・ベッドメイキング
・買い物
・薬の受け取り

障害者への障害福祉サービスの場合に訪問介護や同行援助

障害福祉サービスとしての訪問の場合には、重度の肢体不自由者や重度の知的障害・精神障害などにより様々な行動が難しい障害者の方の支援を行います。視覚障害のある方の買い物などの同行援助、行動が難しい方への行動援助なども業務として行う場合があります。

    サービス提供責任者の業務の具体例

    サービス提供責任者の1日の仕事の流れの例

    • 9:00 1日のスケジュールの確認
    • 11:00 A様のサービス担当者会議・契約
    • 12:00 お昼休憩
    • 13:00 B様のご自宅で訪問介護
    • 15:00 新しいご利用者の訪問介護計画作成
    • 17:00 1日のまとめ、訪問介護記録の整理

    サービス提供責任者の仕事の口コミ

    訪問介護の仕事の中でサービス提供責任者は事務的な仕事を中心的に行います。訪問介護のヘルパーの提供内容に対して責任を持つ立場なので、給料は高めです。ご利用者ごとの介護計画を立てること、所属しているヘルパーの出金状況などに合わせて訪問介護のスケジュールなどを整えること、契約なども行うので幅広い学びがあります。
    サービス提供責任者が上手にヘルパーの空きなどを管理することで経営状況の改善に直結します。経営者との信頼関係が築けると、事業所に欠かせない存在として給与や条件の交渉などもしやすくなることも。

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    令和6年~8年 地域区分(介護)区市町村の等級一覧(2024年4月~)

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    令和6年度介護報酬改定では、4月に変更となる内容と、6月に変更になる内容があります。例えば、訪問介護費の場合、基本報酬部分は4月から、処遇改善加算等は6月から変更という2段階での変更が生じることがあります。詳細は各記事に添付している厚生労働省のサイトからご確認ください。

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